Wチーズトッピングでゲシュタルト崩壊するガストのマルゲリータピザ

9月に入って再びやる気を見せてき、すかいらーくのアプリクーポン。久々に登場した「マルゲリータピザ100円引き」と3社合同定期券を併用して、「たっぷりWチーズ!」オプションを試してみた。

機械製造のナポリピッツア

ガストのピザは今年4月に全面リニューアルしている。株主通信によると、前橋工場において「ピザ職人の工程を機械で再現した」ピザラインが稼働しているらしい。

ナポリピッツアといえば、世界無形文化遺産にまで登録されたピザ職人、ピッツアイオーロの独占稼業だ。その製法を科学の力で再現したすかいらーくの企業努力はすばらしい。平成最後の歴史的発明かもしれない。

薄生地で耳が膨らんだ外観は、さすがに手作りのサルヴァトーレクオモにかなわない。ただし、シェーキーズやグラッチェガーデンズ程度のイタリアンに比べれば、ガストピザの味が勝る。オートメーションとは思えない実力派のマルゲリータを、マヨコーン価格プラス100円で楽しめるとはお値打ちだ。

B級マヨコーンまでナポリピッツアと言えるのかは不明だが、ガストのマルゲリータは値段以上のクオリティー。シュリンプベーコンは799円と高いので、まだ試したことがない。アプリクーポンも出る気配がないので、定期券の有効期間に一度は食べてみたいと思う。

1~2人前は嘘じゃない

マルゲリータがアプリクーポンで100円引きになるとしたら、連日ガストに通うしかない。今日から始まったチーズINハンバーグ399円キャンペーンと迷うところだが、ランチはマルゲリータにしてみた。「チーズソースばかり頼む定期券野郎」と店員さんに覚えられて恥ずかしいので、遠出して3店目のガストを開拓した。

クーポン100円引きはうれしいが、定期券の100円引きを併用すると500円を下回ってしまう。株主優待を有効活用するため、前から気になっていた100円のたっぷりWチーズ!オプションも追加してみた。価格からすれば、別皿フォンデュチーズソースと同じくらいチーズが乗ってくるはずだ。

ガストのピザは直径約24cm。「1~2人前」とうたっているのはこけおどしでなく、本気で胃袋を満たしてくれる。1枚1,000kcal越えのマヨコーンでランチした日には、夕食はおろか翌朝の朝食までいらないくらいくらいだ。

メニューの価格だけ見ると、どうしても最安レベルのドリアやスパゲッティに注目してしまう。しかし味・量・コスパを総合評価すると、ガストのピザは他店の牛丼や讃岐うどんすらしのぐ、最高のファストフードでないかと思う。

ピザ味のチーズ

前橋工場で調理されたものを温め直すだけなのか、ピザとしては妙に早く届けられた。テーブルの上に皿が乗ったとたん、むわっと漂ってくる香りがすさまじい。一瞬、堆肥のような臭いに感じてびっくりしたが、チーズが発酵食品であることを思い出した。

見た感じは普通のピザだが、はちきれんばかりのチーズ層で構成されている。かろうじて縁にピザ生地が残っているので、手でつかんで食べられないことはない。

相変わらずカットはセルフサービスなので、ピザが冷めないうちに手早くローラーで切り刻む。切断面を観察してみると、もはやあふれ出るチーズしか見えない。

さっそく一切れ口に入れると、分厚いチーズがもごもごして、ピザというよりゴムを噛んでいる印象。もはやピザの上にチーズが乗っているのではなく、トマトソースをかけたチーズを食べている感じ…これは「ピザ味のチーズ」という新料理だ。

たとえるなら、チャーシュー麺の大盛りを頼んで麺よりチャーシューが多くなってしまった状態。内心うれしいが、そもそもチャーシューもチーズも一度に大量に食べるものではない。

一応、テイクフリーのパルメザンチーズをスタンバイしておいたが、完食できるか食べるのに必死で振りかけるのを忘れてしまった。これ以上チーズを乗せるのはゲスの極み。入店お断りの危脳丸だ。

理論上は食べ切れるが、まるでピザを楽しんでいるという雰囲気がしない。賞味期限のせまったとろけるチーズを、調理するのも面倒だからレンジでチンしてそのまま食べているようだ。

間違っても一人でマヨコーンにWチーズしてはいけない。直径24センチのチーズにコーンを乗せて、マヨネーズをディップしながら食べるという変態儀式になってしまう。

バジルソースで一応マルゲリータ

チーズ以外の部分を観察すると、ガストのマルゲリータは上に乗っている緑色のバジルソースが独特だ。いかにもチューブから絞り出したお手軽トッピングという見た目なうえ、結構塩辛く味付けされている。

バジルの葉っぱを直に乗せるよりは品質が安定しそうだが、このソースをもってマルゲリータの具材、イタリア三色旗がそろったといえるかは微妙なところだ。トマトもソース化されているので、Wチーズだとピザより調味料をダイレクトに食べている感覚に近い。

最近のガストのチーズ推しはすさまじい。チーズINハンバーグにフォンデュチーズソース、ピザのWチーズトッピングと、ファミレスで思いつく限りのチーズ料理を打ち出してくる。

特に100円でとろけるフォンデュチーズを追加してくれるサービスは、自分で料理の組み合わせを考える楽しみがある。牛丼にチーズ、天丼にチーズ、ちゃんぽんやうどんにもチーズ…ほかのファストフード店でも取り入れてほしい。

第二次吉野家ショック

吉野家の業績大幅下方修正、通期での赤字転落が判明して、再び株価が暴落した。定期券キャンペーンで持ち直すかと思ったのだが、冷静に分析すると3社合同でガストに客足が流れてしまったのかもしれない。

はなまるうどんの天ぷら定期券は以前から行われているので、集まって来るのは常連客ばかりだろう。げそ天など高価格帯の天ぷらを130円のかけうどん小と組み合わせると、激しくコスパがアップする事実は広く知られている。かけ小ばかり大量に売れても、はなまるが儲かるとは思えない。

一方、吉野家の割引は80円と、ガストの100円引きに比べて見劣りする。価格以前にどちらを選ぶかと言われれば、やはりメニュー豊富でエンタメ性の高いガストを選びたい。今回の定期券のおかげで、ガストの悦楽を味わった顧客をすかいらーくに根こそぎ持って行かれたと推測できる。

吉野家の業績を挽回するには、すき家の真似になるがフォンデュチーズソース牛丼を出すしかない。あるいはチーズIN牛丼、チーズIN黒カレー、チーズカルビ定食…ガストでこれだけチーズ味が売れると証明されたのだから、3社合同のよしみで食材を流用させてもらうといい。リンガーハットもそのうちチーズ明太餃子を復活させてきそうな気がする。

すかいらーく株価は反比例

代わってすかいらーくの方は、立て続けにキャンペーンを打ち出してくるガストの勢いが強いのか、株価も今年6月の最高値に迫りつつある。こちらは1,000株も持っているので、吉野家の損失を補って余りあるほど含み益が生じてきた。

一部だけでも売却して利益確定したいところだが、優待券の利回りが良すぎるので手放すタイミングが見つからない。半年も各店舗通いまくれば飽きると思ったのだが、ファミレス系はメニューが多すぎていまだに網羅できない。季節の企画メニューまで含めると、ガストだけでもあと1年は開拓に時間がかかるだろう。

ジョナサン、バーミヤン、夢庵に魚屋路、ステーキガスト…全店舗の全メニューを制覇するには、優待券マックスもらって3日にいっぺん通っても数年はかかりそうだ。

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