すかいらーく優待とクーポン併用で、しゃぶ葉の高級肉をしゃぶり尽す

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店舗によっては平日昼から豚バラ肉を999円で食べ放題できる「しゃぶ葉」。ニラックス系列だが、すかいらーくの株主優待券が使える。タイミングを合わせてうまく活用すれば、他のファミレスやサラダバーより効率よく満腹になれる。

吉野家・アークミール系の「しゃぶしゃぶどん亭」も近所にあるが、コスパでいえばしゃぶ葉の圧勝である。バラ肉といっても肉は肉だ。肉の食べ放題が1,000円とは、他の焼肉店やしゃぶしゃぶ店では聞いたことがない。死ぬほど肉が食べたいなら、ステーキガストで1ポンドステーキを注文するより、しゃぶ葉で国産牛の最上級コースを頼んだ方が幸せになれるかもしれない。

上位の豚ロース食べ放題

今回はクーポンブックによる10%OFFチケットがあるので、普段は頼めない上位メニューに挑戦してみた。まずはバラ肉の一つ上の三元豚ロース肉。バラ肉と同様にロース肉縛りのストイックなコースもあるが、せっかくなので鶏肉もつく「三元豚コース」を選んでみた。

テーブルに新メニュー「つくね」の案内があったが、つくねも食べ放題になるのは割高なディナー限定のようだ。ランチで頼むと一皿99円(税抜)になる。「自分で好きな味のつくねを作れる」というのはかえって面倒くさそうだが、チーズ味や梅味にアレンジできるようなので、興味深いサービスだ。

三元豚コースは最初に各種肉を揃えた5枚セットが届くようだ。このノルマをこなしてからでないと、好きな肉をオーダーできないらしい。内容としては豚バラ2枚、豚ロース2枚、鶏肉1枚。せっかく上位メニューを頼んだのだから、今日はバラ肉には目もくれないつもりだったが、平らげなければ先に進めないようなので仕方ない。

ハーブやトムヤンクンの変わりダレ

自由に選べるタレの方は、季節限定の「まるごとレモンとオリーブオイルのハーブだし」を選んでみた。柑橘系の爽やかな香りのするスープだが、しゃぶしゃぶに合うかというと評価が分かれるところだ。タレコーナーには別途トムヤンクンソースが出ていて、そちらと味がかぶる。まあタレと薬味の組み合わせは無数にあるので、ゴマダレでもポン酢にもみじおろしでも、好きなものを取って来ればよいだろう。

最初の5枚を食べ切ってからようやくフリータイム。まずはロース2枚に鶏2枚を追加。ロースはバラより脂身が少なく引き締まっていて、一見牛肉のように見えなくもない。ウェブで調べた成分表によると、豚バラ肉の脂肪分はロースの2倍もある。しゃぶしゃぶで湯を通すので多少は流れ落ちるとはいえ、バラ肉縛りの食べ放題はかなり体に悪そうだ。

鶏肉は適度に脂肪が付いたもも肉だが、牛肉のような薄イスライスでなく角切りで出てくるので、意外と腹が膨れる。ほかより火が通るのに時間がかかるが、しゃぶしゃぶに鶏肉というのも悪くない。バラ&ロースのガシガシした肉質に比べて、プリプリした鶏肉の食感が口内をリフレッシュしてくれる。

3回目はロース3、鳥1枚でお代わりしてみた。これで合計13皿。さすがに肉ばかり食べて飽きてきたので、サラダバーコーナーから野菜も取って来た。しゃぶしゃぶ用の野菜は、きくらげやマロニーなど、変わった食材もラインナップされている。できれば肉に専念したいところだが、野菜が充実しているのもしゃぶ葉の悩ましいところである。

最後はうどんやカレーライスで締めるのも悪くないが、デザートコーナーでソフトクリームや白玉ぜんざいをたらふく食べて終いとした。平日ランチ60分の限定コースで1,199円。クーポン10%引きで500円優待券2枚に残りはSuica決済。効率よく支払いもできて、満足度の高いランチだった。

さらに高級な牛・豚コース

しゃぶ葉の10%オフは、今期のクーポンブックに2枚付いている。さすがに食べ過ぎなので1週間ほど空けてから、またしゃぶ葉にやって来た。クーポンの利用期限は4/15までだだ、カレンダーを見るともう土日しか残っていない。休日はしゃぶしゃぶ食べ放題が100円高くなってしまうので、金曜日の今日中に行っておきたい。

午前中にプールで泳いでがっつりお腹を空かせてから、意気揚々としゃぶ葉にやってきた。おばあさんの団体レッスンタイムを避ければ、平日昼間の市民プールはリゾートホテルのようにゆったりくつろげる。300円以下でまるでグアムに来たような体験を味わえるのは、リタイアした人間の特権だ。高いお金を払って都心のスポーツクラブに通うより、ほどほど郊外に引っ越して行政サービスを満喫するのも賢い暮らし方だ。

せっかくなので、次は定価1,599円の牛&三元豚コースにステップアップしてみた。さらに上には国産牛というスペシャルメニューがあるが、「国産」というだけで1,100円も価格がアップしてしまう。まずは肉の違いを確かめるため、非国産の牛肉に一段階だけ上げてみることにした。

牛コースでも最初に4皿のデフォルト肉が出てくるのは豚コースと変わらない。構成としては豚バラ・ロース・鶏に牛肉。正直豚はもういいと思っていたが、最初のノルマらしいので仕方ない。軽く4枚平らげてから、牛肉縛りのお代わりループに突入した。

何度も牛肉ばかり頼んでいると、店員さんも心得てきて「次は何皿ですか?」と聞いてくれる。口の中は絶えずもぐもぐやっているので、指で「3枚」と示すとすかさず補給してくれる。1,599円の高級メニューを頼んだせいか、これまでよりサービスがいいようだ。牛ばかり頼んでも特に嫌な顔はされず、むしろ「おら喰え!そら喰え!」とばかりにお代わり催促してくる。

牛肉にはすき焼きダレが合う

牛肉はやはり豚肉とは別格である。基本的に自炊する際もスーパーで高い牛肉を買うことはないので、食べ放題というのは幸せだ。国産でないので、中身は中国産かグルジア産か知れたものではないが、透き通ってお皿が見えるほど薄切りのわりに、熱するとしっかりした肉塊に変化してくれる。

オプションダレは「本格すき鍋だし」をチョイスしたので、濃い目の甘辛醤油だしに溶いた生卵をくぐらせて食べると、気分はまるですき焼きである。豚肉ならここまでの本物感は出なかったと思うので、奮発して牛肉コースを選んだら、ぜひタレはすき焼き風味を選びたい。しゃぶしゃぶ屋なのにすき焼き体験というこだわらないところが、ファミレスの気軽でいい面だ。

結局、牛肉は3枚を3回オーダーしたので、デフォルトの1枚と合わせて10枚、合計13枚。期せずして前回と同じ枚数で落ち着いてしまった。このあたりが自分の胃袋の限界というところなのだろう。

千里眼を彷彿とさせる中華麺

本当に肉しか食べないならもう2~3皿いけると思うが、しゃぶ葉に来たからには野菜やちらし寿司にも箸をつけておきたい。さらに今回は締めの定番「中華麺」に挑戦してみた。1杯の分量が軽く半ラーメンくらい分量があるので、意識して胃袋をセーブしておかなければ腹に収まらない。しゃぶ葉の中華麺は隠れた逸品だと思うのだが、肉に埋もれてあまり注目されないようだ。ボリュームが多すぎるので、最後に食べ切れないお客さんも多いだろう。

固めの縮れ麺で、用法通り2分茹でてもしっかりコシが残っている。例えるなら、駒場の有名店「千里眼ラーメン」のゴリゴリした四角い麺を細くしたような感じだ。オープン当時は職場が近かったのでよく通ったが、①量が多い、②味が濃い、③化学調味料満載と、確実に体に悪い食物だった。アメリカなら訴訟沙汰になりそうな非人道的サービスだが、数ある二郎インスパイア系の中では秀逸な出来だろう。

近所のスーパーに千里眼のカップラーメンが山積みされていて懐かしく思ってしまった。ラーメンというより「ガーリックまぜそば」というジャンルになるらしい。98円と格安で売られているところを見ると、あまり人気がなくて場末のスーパーに流れてきたのだろうか。二郎系も並んで食べると気分が盛り上がるが、カップ麺にして家でも食べたいというのはよほどの中毒者に違いない。

デザートは白玉尽くし

中華麺で満足しても、やはりデザートコーナーは欠かせない。自分でつくるソフトクリームに白玉、かき氷とフルーツポンチ。しゃぶ葉はデザートビュッフェの店と言ってもおかしくないくらい充実している。他にソフトクリームを自作できるファミレスといえば、ロイヤルホスト系列の「カウボーイ家族」くらいのものだろう。

お餅が好きなので、白玉は10個くらい盛って月見団子みたいなピラミッドにする。もはやガストやジョナサンで白玉ソフトを頼んでいる場合ではない。バラ肉最安コースを頼んであえて肉には手を着けず、ひたすらデザートの白玉だけ食べまくるという技も可能だ。たまに茹でたキクラゲとか白滝を添えてもおいしそうだ。しょっぱいラーメンと甘いお汁粉、交互に食べると味が新鮮に感じられて幸せである。

さらにアンケートで10%オフ特典

牛肉コースで税込1,727円がクーポン10%オフで1,555円。今度も優待券3枚きっちり使えて切りがいい。もらったレシートを見ると、何やら「アンケートでクーポンGET!!」という表示があり、またもや10%オフの特典をもらえるようだ。

もう一度割引が使えるとしたら、次は最高級の食べ放題メニュー「国産牛」しかないだろう。春のフェアでイベリコ豚や例のつくねもあるが、やはり国産と非国産の牛肉の違いを確かめずには、しゃぶ葉を卒業できない。

平日ランチでも2,500円超の贅沢メニュー、写真で見る限り肉は霜降りだ。すかいらーく優待券の利用具合を見て、使用期限までに大量に余りそうだったらぜひ挑戦してみたい。