魚屋路の最安ランチ廃止で株主優待利用の最適化戦略を考える

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ようやく届いた12月権利確定分のすかいらーく株主優待。1,000株キープで合計36,000円分のお食事券をいただくことができた。

久々に訪れた回転ずしチェーンの魚屋路では、平日ランチの最安メニュー「握り10貫ランチ(570円)」が消えていた。代わりにもっとも安いのは690円の「握り中トロランチ」。

中トロをベースにした優待利用と、スタンプ獲得がもっとも効率よくなるメニューを考えてみた。

新たな値下げメニューの内容

2~3月の間に改定されたと思われる魚屋路のランチメニュー。

10貫ランチがなくなった代わりに「平日終日サービス(11時~23時)」として以下のオプションが増えていた。

魚屋路の平日終日サービス

  • ととや人気五貫盛り 620円→560円(60円引き)
  • とろ三貫握り 360円→310円(50円引き)
  • 季節の茶碗蒸し 310円→260円(50円引き)
  • 厚焼き玉子 260円→210円(50円引き)

主食級のメニューとしては、五貫盛りが新たな最安候補になる。

しかし上えびやホタテがセットになった高級メニューで、費用対効果としてはコスパが悪い。たった5貫では味噌汁を何杯お代わりしたとしても、腹が膨れる気はしない。

その他の値引きメニューも高級路線もしくは豪華単品で縁遠いものばかり。ボリューム重視なら120円のかんぴょう巻を大量オーダーした方がましだ。

株主優待+スタンプカードの最適化

すると現時点で一番安いランチは690円の「握り中トロランチ」になる。

魚屋路のランチ握りメニュー

ここ数年で海鮮丼も格安握りも消えてしまった今、魚屋路のセットでは最低でも中トロを頼まなければならない。「絶品」と書かれているが、内容自体は以前のものと変わりない。

690円なら消費税10%込で759円。500円刻みの優待カードを使うには、ちょうど半端な金額になってしまう。

毎回259円を自腹で払って通える回数を増やすか、あるいは追加注文して一度で1,000円分カードを使ってしまうか…

握り中トロランチ+赤皿2品

今回は後者の方法で120円の最安赤皿を2品注文してみた。

すると税込合計金額は1,023円という、きりのいい額に収まる。

魚屋路の優待千円コース

優待券を1,000円使い、残り23円は電子マネーでお支払い。

自分の場合はビューカードチャージで1.5%ポイント還元されるSuicaを使うとわりがいい。すかいらーくの系列店ではすでに全店Suica対応している。

さらに魚屋路の場合は、500円ごとに押してもらえる独自のスタンプカードがある。平均週1ペースで通ったら、1年でスタンプが全部集まり1,200円飲食できることになった。

魚屋路のスタンプカード

スタンプの収集効率を増すためには500円の差額をキャッシュで払うより、1,000円ずつ支払った方が効率よい。

魚屋路に行く回数を半分にして、その代り毎回予算1,000円以上で楽しむのがリーズナブルと考えられる。

中トロランチセットの感想

魚屋路で中トロを食べるのは久々だ。

見た目はいつものマグロより白っぽい。口に含むと柔らかく、脂肪が多いせいで舌触りも滑らかに感じた。

魚屋路の中トロランチセット

握り中とろランチ

しかしマグロが中トロに代わるだけで値段は100円以上アップする。そう考えると、差額で巻物を食べた方がお得。脂の少ない普通のマグロの方が健康にもよい。

中トロに変わっても個人的にたいしてありがたみを感じないのが残念だ。そのかわり昔の握りセットのように、ネギトロ巻でも増やしてほしいと思う。

赤海老・とびっこレビュー

今日のおすすめで黒板に書かれていた「赤えびの握り」。企画メニューなのに120円と安価なのは意外だ。

セットに入っている調理済みの海老よりも、生の海老はプレミアム。サイズは小さいが新鮮な体験だった。

昔実家で飼っていた猫が、生エビ好きだったことを思い出す。スーパーで買ってくると匂いでわかるのか、キッチンまでついてきておねだりするほど好物だった。

赤えびと、とびっこの握り寿司

左:赤えびの握り、右:とびっこ軍艦

もうひとつの赤皿は「とびっこ軍艦」。トビウオの卵を塩漬けにした巻物だ。見た目はキャビアのような高級珍味に見えるのに、イクラよりはるかに安いのはありがたい。

小粒で弾力性のあるプチプチした食感は、とびっこならでは。魚屋路の最安皿のなかでは、グレードの高いメニューだと思う。

120円最安握りのチョイス

その他の120円メニューとしては、いかげそやエビ、玉子、いなりなど。

巻物は納豆・おしんこ・かっぱ・かんぴょうの4種類から選べる。

魚屋路の120~160円メニュー

魚の入ったネギトロ・鉄火は160円とワンランク上のコースになってしまう。定番のマグロ握りも同様。

今後、中トロランチをベースに1,000ランチを組み立てるなら、4種の巻物プラスアルファが基本になると思う。やはり巻物は海苔の風味も楽しめるし、ご飯の量も多いのでお得感がある。

魚屋路には梅の入った巻き寿司がないのは残念だが、かんぴょうとおしんこがあれば十分。納豆は家で食べるので不要だし、水っぽいキュウリ(かっぱ)とご飯は合わない気がする。

コロナショックとすかいらーく

新型コロナウイルスのショックで、連日株価は値下がりしている。今日はとうとうWHOがパンデミック認定したこともあり、日経平均もNYダウも絶賛暴落中だ。

すかいらーく株もじわじわ影響を受けて、1年前のピークから20%は値下がりしている。そんな中、届いた株主優待でほっこり癒された。

すかいらーくの株主優待券

自分の投資人生で最大の失敗は、2006年ライブドアショックの後に狼狽売りして損失確定したことだ。その後10年経てば株価は戻ることもあると知った。

今はインデックスファンドや長期投資について勉強して、個別株投資は優待目当ての余興と割り切っている。世界的な株安で損失は出ているが、資産は不動産や債券にも分散しているので全滅ではない。

過去の教訓から、今回のコロナショックについても慌てて売らずに様子を見ようと思う。逆に蓄えておいたキャッシュで、少しずつ投信の積み立て額を増やしている。

ウイルスより怖い優待ショック

すかいらーく株も10年経てばまた値が戻るかもしれない。

優待内容が変わらなければ、その間69万円分もの飲食特典を受けることができる。元手は余剰資産だから、長期的視点で落ち着いて考えることができる。

コロナウイルスよりおそろしいのは優待銘柄の内容改悪。

万が一、好待遇が続いているすかいらーく優待が廃止されることになったら、何らかのショックとして歴史に刻まれることになるだろう。

株価が暴落するのはもちろんだが、毎日割安でランチできる場所が減るのも残念といえる。