松屋の50円引きクーポン活用記~おろし牛めしとハンバーグカレー

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前回、松屋で定食を食べたらもらえた50円引きクーポン。期間中、何度でも使用できるチケットで、印刷されているQRコードを券売機にかざせば対象メニューを割引価格で注文できる。

今日は土曜なので他店の平日限定ランチはお休み。こんな日に便利なのは、曜日でメニューが変わらない牛丼屋やリンガーハットだ。9/10の使用期限が近づいてきたので、思わず昼と夜の2回も松屋に行ってしまった。

9/10で切り替わる牛丼クーポン

そういえば今年の9月10日は、ガスト・吉野家・はままるうどん3社合同定期券が発動するXデー。まるで申し合わせたかのように、松屋のクーポンもその日が期限になっている。無駄な競争を避けるために、牛丼チェーン同士で協議したに違いない。

9/10を境に、松屋から吉野家へ割引目当ての顧客がシフトするはずだ。例えばレストランでステーキが安くなったり増量される「肉の日」も、どんとステーキガストで2日&9日、あるいは29日と日をずらしていたりする。

せっかくキャンぺーンを仕掛けるなら、タイミングをずらして効果を最大化した方がよい。お客さんにとっても迷わず済むうえ、両方楽しめてありがたい。

松屋の無料でもらえる50円引き券と、吉野家の300円で買える80円引き券…後者の方は初期投資が必要だが、理論上は11回目以降から吉野家のパフォーマンスが上回る。1か月強の期間、そのくらい吉野家に通える自信があるなら、300円払って定期券を買う価値がある。

さらに吉野家の方は、ほかに業種の異なるガストとはなまるうどんで使えるので、魅力がさらにアップする。松屋のように定番品に限らず、どんなメニューにも適用できるというメリットもがある。

券売機にQRコードを読み取らせる方式

すでに合同定期券を入手してしまった以上、9~10月に牛丼屋といえば吉野家にしか行かないだろう。松屋の食べ納めも兼ねてあと8日間、できるだけクーポンを使って通っておきたい。

松屋は入口の券売機でチケットを買う方式になっている。たいていSuicaが使えるので電子マネーユーザーとしてはうれしいが、吉野家もイオン系以外にWAONが使えるレアなスポットだ。ほかにWAONで支払える店舗といえば、高速道路のPA・SAくらいしか思いつかない。

クーポン券にはQRコードが印刷されており、これを券売機に読み取らせれば割引有効になる。なので、QRコード部分を撮影した画像をスマホ画面で見せる方法でもOKだと思う。

割引適用メニューが限られることをすっかり忘れていて、企画ものの「鶏のバター醤油炒め定食」のボタンを押したのだが、何度やってもクーポン適用すると別の画面に切り替わってしまう。どうやらコード読み取り後は、自動的に注文可能な定番メニューにリセットされてしまうようだ。

おろしポン酢牛めしは湿っぽい雑炊

めずらしく松屋に来たのに、並みの牛丼では物足りないなと思って、ちょっと豪華なプレミアムおろしポン酢牛めしを頼んでみた。並盛480円が50円引きで430円になる。

牛丼のバリエーションとしてはすき家に及ばないが、松屋もネギとかキムチを乗せた変わった牛丼を定番化している。吉野家も鰻重や鶏丼にチャレンジしている時代、それでも松屋のラインナップは一番ストイックに見える。

牛丼に大根おろし、さらに味付けは醤油でなくポン酢なうえ、胡椒風味の七味がついてくる。これを振りかけると、まるでうな丼に山椒をかけたようで、味がピリッと引き締まる。逆に七味なしだと、大根おろしの水気が牛丼を侵食して、べちゃべちゃした湿っぽい雑炊にしか感じられない。

もともと「つゆだく」とか「だくだく」とか、汁気の多い牛丼は好みでない。スプーンがないと食べにくいのも難点だ。天丼に大根おろしは合いそうだが、とろろやキムチは合わないだろう。果たして牛丼と相性がいいトッピングを想像してみると、生玉子以外は案外すき家のチーズだったりするかもしれない。

松屋カレーの味は傷んだレトルトのよう

おろし牛めしはピントがぼやけた感じでいまいちだった。気を取り直して夜に頼んでみたメニューは、まったく別系統のハンバーグカレー。並盛590円が540円になる。

最安のオリジナルカレーは380円。ハンバーグが乗って210円というのは相場並みだろう。ココイチでハンバーグを乗せれば258円アップするので、それよりは安い。

松屋のカレーといえば、昔から独特の味で異彩を放っていた。決してうまいわけではないのだが、何か舌がピリピリするような、ルーの辛さとも違う妙な刺激があった。

たとえるなら、傷んだレトルトカレーのような味だ。賞味期限前なのに、何らかの原因でパウチの中身が腐っていることがある。せっかく温めてご飯にかけてかけたら異臭がして、「カレーだしこんなものか」と思って食べたらまずくて吐きそうになった…松屋のカレーもそんな感じだ。

ハンバーグカレーは値段相応にカレギュウ、チキンのトマトカレーと同格なのか、ライスとカレーが別々で出てくる。めんどうなので、大き目の器に移して混ぜてもらえないかと思った。何なら味噌汁をかけて食べてもいい。残飯処理騎士団ホーク様の面目躍如だ。

無添加で平凡化になった松屋カレー

おそるおそるカレーをすくって舐めてみると、予想していたエグ味がない。辛さはそこそこ感じるが、味は単なるカレーとしか表現しようのない、平凡なものだった。食べ終えても、胃にもたれる感じがなく、変なにおいのゲップも出ない。

家に帰っても味を思い出せないくらい、印象の薄いカレーだった。まるでイオンのスーパーに―ある100円のPVカレールー甘口を食べたような感じだ。無添加にこだわる松屋が、カレーのレシピもがらっと変えてしまったのだろうか。インパクトは弱まったが、味覚的に常食できるレベルに落ち着いた。

以前はアマゾンでも松屋カレーのレトルトを扱っていたと思うのだが、今はプレミアム牛めしの冷凍版のみになってしまった。添加物が減ると、当然保存も効かなくなるのだろう。ある意味、松屋の無添加は本物だと評価できる。

カレーと味噌汁の組み合わせ

普段家で味噌汁をつくるときは、たまにルーを入れてスープカレー風味にする。思い返せばこのレシピを思いついたのは、松屋のおかげだったかもしれない。どんなメニューを頼んでみ無料で味噌汁が付いてくる松屋。味的には1袋10円くらいのインスタントと変わらず、具も申し訳程度のワカメだけだが、カレーとの組み合わせは異色だ。

辛いカレーに熱い味噌汁という、まったくそぐわない組み合わせ。食後に口をよそぐような感じで、とっておいた味噌汁を飲んでいる。ところが味噌汁をメインにしてそこにカレーを少量足すと、瞬時に味噌の風味が吹き飛んでコクのあるスープカレーに変わる。

「味噌味のカレーか、カレー味の味噌汁か」…既存の食材を組み合わせてつくれそうなので、ぜひ松屋にトライしてほしい創作メニューだ。

ブラウンソースはおいしかった

いまいちだったおろし牛めしとハンバーグカレーにめげず、50円クーポンで再度トライしたのはブラウンソースハンバーグ定食。定価が590円なので、クーポンを適用できる定番メニューの中では高価格帯だ。

松屋の株主優待券で頼むなら、さらに目玉焼きが乗ったエッグ版の方が高くてわりがよい。今回は定額割引のクーポンなので、大人しく標準メニューにしておいた。松屋で60円追加して目玉焼きを乗せるよりは、家でつくった方がずっと安い。

あまり期待していなかったブラウンソースだが、久々に食べるとなかなかコクがあっておいしく感じた。ソースの中に、たまに薄切りのマッシュルームが入っているのもポイントが高い。ハンバーグ自体はカレーに乗っていたのと共通だと思うが、魔法のブラウンソースのおかげで魅力アップしている。

見た目は茶色のケチャップっぽいのに、軽く混ぜ合わされている白いソース層のおかげか、味に深みが出ている。ハンバーグはありきたりだが、3,000円くらいのサーロインステーキにかけても十分引き立つのではないかと思う。松屋の定番季節メニュー、厚切りトンテキに添えても合いそうだ。

マッシュルームの量を増やして、ご飯にかけただけの「ブラウンソース丼」とかつくってもいいだろう。単なるハンバーグ用のソースでなく、シチューとしてそのまま食べられるクオリティーなので、ぜひ使いまわして新しいメニューを開発してほしい。