磯丸水産の限定「鯖カレー」は食べごたえ抜群。缶詰とは違う

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今年はSFPとクリエイトSDの両ホールディングス株でぼろ儲けさせてもらった。昨年末の株安時期に仕込み、適当に値上がりした時期に売り抜け貴重なキャピタルゲインを獲得。

磯丸水産で使える株主優待のメリットは広く知られているので、景気の悪い時期に買っておけばたいてい値が戻る。長期のスイングトレードに適した、わかりやすい銘柄だと思う。

上記2銘柄の優待は、使用期限が半年ほどと短い。都心であれば24時間オープンの磯丸水産につぎ込んで、難なく消化できるだろう。

逆に田舎に住んでいると厄介で、中核都市まで足を伸ばさなければチケットを利用できる店舗がない。郊外店が充実したファミレス銘柄とは対極的な、都市型優待株の筆頭といえる。

しかも磯丸水産は最安500円プラスアルファでランチができてしまうため、つい出し惜しみしてなかなか優待券が減らない。先にSFP優待で1,000円単位の豪華メニューを楽しんだあとは、クリエイト優待で500円ずつしこしこ消費していく流れになる。

やけに高いサバのカレー

11月末の使用期限まで、残りの優待券はあと500円×2枚。いつものように最安マグロ丼で手短に食事を済まそうと思ったところ、魅惑的な限定メニューが提供されていた。

磯丸水産の鯖カレー

10周年感謝祭の第4弾ということで、定価880円から200円引きになっていた鯖カレー。魚がサバにしてはずいぶん高価なメニューに見えるが、カレーの部分にこだわりがあるのだろうか。

期間限定なのに大幅値引きというのはうさんくさい。もともと安いメニューをお得そうに見せているだけのようにも感じられる。

ついにサバも値上がり

今年はサンマが不漁で高止まりしているが、実はサバも需要が急増してじわじわ値上がりしていたらしい。昔、職場近くの大学生協でよく食べていたサバの塩焼き・味噌煮も、今の税込組価は198円になっていた。

このままいくと、マグロもサンマもサバも庶民には手の届かない高級魚になってしまうのだろうか。そのうちサバ缶がウナギくらいの値段になってもおかしくない。安い魚といえば、煮干しをかじるくらいしか楽しめなくなるおそれもある。

希少価値のあるサバでも、値引き後の600円台ならマグロ丼シリーズとたいして変わらない。久しく缶詰以外食べていない気もしたので、刺身は外しておすすめの鯖カレーを注文してみることにした。

輪切りのサバがでかい

鯖カレーは普段の海鮮丼と違って、予想外に早くテーブルに運ばれてきた。製法としては、つくりおきのカレーに缶詰をあけるだけの簡単レシピなのだろうか。

磯丸水産の鯖カレー

サバは胴体の部分を輪切りにしたような感じ。サバの味噌煮や塩焼きは開いた状態で提供されるので、こんなかたまりを見るのはめずらしい。

まさにサバ缶そのもの。しかし通常のサバ缶と比べれば、ゆうに2缶分はボリュームがある。

磯丸水産の鯖カレー

背骨はがっつり入ったままだが、トロトロに柔らかく調理されているのでそのまま食べられる。EPAにDHA、カルシウムまでしっかり摂取できるヘルシーメニューといえる。

カレーは本格的に見えたが、思ったほど辛くなく食べやすい。分離して層状になるほど油分が多めなので、魚油が染み出ているように見える。ルーの味は濃いめなため、ご飯が大盛りなのは助かった。

八戸サバ缶バーに匹敵するクオリティー

サバ自体は特にカレー味ということはない。しかし身の部分は黒くなっていたので、単に水煮のサバを乗せただけではなさそうだ。

カレー味のサバ缶…マルハニチロの「さばのカレー煮」と似たような気もするが、それよりもカレーとの一体感が強い。

最近、東北の知り合いが「八戸サバ缶バー」というのをお土産でよく送ってくれる。38 CAN BARと書かれたおしゃれなパッケージで、ネット通販は行われていないのでレアな一品だ。

もらいものなので値段はわからないのだが、明らかに普及価格帯のサバ缶よりうまい。磯丸水産の鯖カレーを缶詰と比べるとすれば、少なくともこのクラスの製品であることは間違いない。

思った以上に完成度が高く、880円という定価はあながち嘘ではない気がした。カレーが濃厚で量も多いため、他の丼ものより腹持ちもいい。

ニュースリリースによれば、鯖カレーの提供期間は11月いっぱい。残りの優待券も使ってリピートしてもいいかなと思えるほどの満足度だった。