リンガーハットの皿うどん、店舗・期間限定の珍しい麺増量無料に遭遇

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休日の優待ランチは、曜日に関わらずメニュー・料金一定の牛丼屋が都合良い。モールの中にあるフードコード店もおすすめだ。1枚残っていたリンガーハットの優待券を消化しようと思ったら、めずらしく皿うどんの「めん増量無料」と出ていた。

レアな皿うどんの増量サービス

標準メニューの長崎ちゃんぽんが無料で麺1.5~2倍できるサービスは前からある。リンガーハットはもとの値段が高いので、どのくらいお得なのかはわからない。ちゃんぽんで麺2倍にすればかなりお腹が膨れるので、優待券の利用で重宝しているサービスだ。

皿うどんの方はちゃんぽんより少しだけ料金が高く、あまり注文する機会がない。季節の牡蠣入りちゃんぽんも高すぎて無縁。この機会に増量サービスで、皿うどんの方を注文してみた。

店舗限定、期間限定の企画らしく、公式サイトには案内が出ていない。レジで聞いたところ、皿うどんの麺増量はさすがに2倍でなく、1.5倍とのことだった。

見た目は異様だが食べきれる

リンガーハットの皿うどんは、もともと空気を含んで固まっている麺の上に、どっさりとあんかけの具が乗る。通常サイズでも見た目のボリュームに圧倒されるが、1.5倍だと狂ったような塊だった。下の皿もでかいので写真からは迫力が伝わりにくいが、こんな代物が人間の胃袋に収まるのかと思うくらい、危険物に見える。

しかし、ていねいに箸で麺をほぐしていくと、あっという間になくなってしまう。やはり皿うどんは麺のかさが大きいので、実際の質量より巨大に見えてしまうようだ。

具はいつも通りもやしとキャベツが中心で、ところどころ貴重な国産きくらげも入っている。黄色いコーンが彩りを添え、固形物としてはさつま揚げが意外と目立つ。ちゃんぽんの具にさつま揚げは定番なのか疑問だが、同じ九州つながりとしてコンセプト的にはありだろう。

平たい皿だと、最後に残ったあんかけや具を食べにくい。思わず皿を舐めたくなる衝動を抑えて、スプーンをもらって上品に食べ尽くす。スープがない分、普通のちゃんぽんより味気なく思うが、やはりこのパリパリしたスナック麺は皿うどんでしか味わえない。

中野にあるちゃんぽんの名店

リンガーハットを見ていたら、先日食べた「固くない」皿うどんを思い出した。中野にある球磨(クマ)というお店で、地元の人に案内してもらった長崎ちゃんぽんの名店だ。土地の名前的には熊本の方を連想させるが、桂花ラーメンのように熊本の麺類はレベルが高いと思う。

球磨のメニューは千円前後。チェーン店のリンガーハットよりはさすがに高いが、味も量も段違いだ。皿うどんは細麺と太麺両方選べて、めずらしい後者を頼んでみた。太麺で固麺だとどんな具合だろうと興味津々だったが、実際は柔らかい麺だった。細麺の方を頼むと、リンガーハット的な固形麺で届くようだ。

しかしこの柔らか太麺の皿うどんも、のど越し滑らな一品。サクサク感は楽しめないが、駒場にある千里眼の太麺のようでモチモチ食べごたえがある。あんかけのたれも、リンガーハットで食べ飽きたインスタントな風味よりは、ぐっと深みを感じる。

肉入りで量も十分にあって、リンガーの麺2倍に慣れた胃袋でも十分満足できた。食べログの評価も高そうなので、都心から遠出してでも行く価値のある名店だ。最寄り駅は地下鉄の新中野。